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【化粧品会社クオレの美容部員が教える】正しいクレンジング。

スキンケア

「オイルタイプのクレンジング剤は乾燥する」と思っている方がいるかもしれませんが、それは本当でしょうか?
クレンジングで乾燥を感じる場合の多くは、オイルそのものではなく「こすりすぎ」「落としすぎ」に原因があります。

メイクをしっかり落としつつ肌を乾燥させない、肌に優しいクレンジングのコツをご紹介します。

目次

オイルクレンジングは乾燥しやすいって本当?

「オイルクレンジングは必要な油分まで取り除いてしまうので肌に良くない」と思い込んでいる方が多いですが、はっきり言ってそれは誤解です。もしクレンジング後に乾燥してしまうのなら、クレンジングのやり方を見直してみてください。乾燥するのはオイルの特性ではありません。「落としすぎ」「こすりすぎ」で、肌に刺激を与えていませんか?

具体的には、「クレンジング剤でマッサージをしている」、「クレンジング時に肌をゴシゴシと強くこすっている」、「クレンジング前に、アルコールが多く含まれたふきとりローションを使っている」、「オイルクレンジングと、角質や毛穴ケアをするスクラブを併用している」などが原因として考えられます。

メイク汚れは油性です。オイルクレンジングは、クレンジング剤に含まれる油分がメイク汚れとなじみ、汚れを肌から浮き上がらせることでメイクを落とします。この「なじむ」過程がとても大切です。

正しいクレンジング、できていますか

メイクをしっかり落としつつ肌を乾燥させないクレンジングのコツを、Q&Aでご紹介します。

Q. ベースメイクとポイントメイク、どちらを先に落としたらいい?

ポイントメイクが先です。目元や唇など角質が薄くデリケートな部分は、クッション性の良いコットンにクレンジングオイルを1~2プッシュ出し、肌になじませてから優しくふきとります。

Q. 手のひらと指先のどちらを使うべき?

指先で肌を優しく包み込みながら、温度を伝えるようにしてオイルをなじませます。小鼻やフェイスラインなど、指先を使用する時には中指と薬指の腹を使って軽くクルクルとなじませます。

Q. オイルがしっかり落ちているか不安です

ぬるま湯(32℃~34℃程度)で20回以上を目安にすすぎます。クレンジング後のぬるま湯に白い濁りがなくなれば、きれいにすすげています。肌についた水分を清潔なタオルで吸い取るようにします。こすりすぎないように注意!

「しっかり乳化」でスルッと落とす

少し専門的な話になりますが、クレンジングの乳化の仕組みについて説明します。

水と油は本来混じりあわないことはご存知ですよね? しかし、そこに界面活性剤が入ると水と油が混ざり合うようになります。これを「乳化」といいます。

クレンジング剤の乳化方法は大きく2つあります。

まず油分が主成分のクレンジングオイルの場合は、最初油分でメイクや皮脂汚れを皮膚から浮き上がらせます。その後、少量のぬるま湯を加えることで白く濁ることがあります。これは水を含むことで「O/W(Oil in Water)」、つまり水の中に汚れを含んだ油の粒子が包まれている状態(乳化)になっている証拠です。

次に水を含むクレンジングクリームの場合は、最初「O/W(Oil in Water)」の状態です。このままではクレンジング剤の油分と脂汚れは反応しません。しかし、手のひらであたためながら肌になじませていくうちに「W/O(Water in Oil)」、つまり油の中に水の粒子が包まれている状態へと逆転(転相乳化)します。このときにクレンジング剤の油分が肌のメイク汚れを浮き上がらせていきます。さらに少量のぬるま湯を加えていくと、顔が白くなり、浮き上がらせた脂汚れを水分が包み込んで再び「O/W(Oil in Water)」(乳化)の状態になります。その間30秒~1分程度、指先が軽くなる感触がしたらOKです。
乳化状態になってからすすぐと、メイク・油分の汚れがすっきりと落ちやすくなります。

そのため乳化を上手に進めるために、オイルクレンジングを使うときには「乾いた手にクレンジング剤をプッシュする」そして「肌になじませてからぬるま湯を加えて、しっかり乳化させてからすすぐ」ことが大切です。

※「塗れた手でもOK」なオイルクレンジングもありますが、以上の理由から、手の水分をふいて使うことをおすすめします。

それでも乾燥が心配な人は?

敏感肌や乾燥肌、肌のバリア機能が衰えてくる35歳以上の方など、「それでもオイルは不安」という方は以下も気にしてみてはいかがでしょうか?

1. ミネラルオイル主成分のクレンジングオイルに注意

ミネラルオイル(鉱物油)は石油を精製する際に出るオイルで、安全性が高くて安価なためクレンジングオイルの主成分として用いられることがあります。しかしミネラルオイルは脱脂力が高く、肌の潤いを保つ「バリア成分」(NMF天然保湿因子)を落としやすいため、クレンジング後に乾燥を感じることがあります。購入前には成分も要チェック!

2. メイクに合わせた洗浄力のオイルを選ぶ

一般的に、オイルタイプのクレンジング剤が最も洗浄力が高く、クリーム、ミルク、ジェル、ふきとりタイプになるほど洗浄力が低くなります。クレンジング剤選びでは、自分のメイク度合いと洗浄成分とのバランスがとれているかどうかが重要です。しっかりメイクに対してオイルフリーのふきとりタイプを使うと、落とし残しがあったり、しっかり落とそうとしてこすってしまいかえって肌に負担をかけてしまう恐れもあるので注意!

3. 使用量をケチらない

クレンジング剤の量が少ないと肌への摩擦が大きくなり、肌を傷めたり皮脂を落としすぎたりして乾燥につながることがあります。「3〜4プッシュ程度」や「さくらんぼ1個分」など商品パッケージに記載してある適量を守りましょう。

ダブル洗顔は必要?

クレンジングのあとには、洗顔料を使って汚れや古い角質を洗い流します。クレンジングと洗顔では落とすことができる汚れの種類が異なるため、ダブル洗顔が必要です。「こすりすぎない」「落としすぎない」ように気をつけて、洗浄成分が強すぎないマイルドタイプの洗顔料で優しく洗いましょう。

●クレンジングで落とせる汚れ
皮脂、日焼け止め、化粧下地、メイクなどの油性の汚れ
●洗顔で落とせる汚れ
皮脂、古くなった角質、汗、ほこりなどの汚れ

正しい洗顔方法について以下の記事で詳しく説明しています。

※古い角質を落とす洗浄成分が配合されているためダブル洗顔不要をうたっているクレンジング剤もあります。

正しいクレンジングで美肌に

肌に油性の汚れを残したままでいると肌が酸化し、しみ・しわ・くすみの原因となります。メイクアップをしない日も体からは皮脂が出ています。肌のバリア効果を持つ皮脂であっても長く放置していると同じく酸化してしまいます。

私たちクオレでは、皮脂やメイク汚れなど油性の汚れを「油性成分で浮かせて乳化し、肌に負担をかけないようにスピーディに落とす」ことを大切に考えています。また毎日のお手入れなので「簡単」であることも大事だと考えます。
ご自身の化粧の度合いや頻度、皮脂量に合ったクレンジング剤を選び、正しいクレンジングを行えば美肌をつくることができます。

「オイルタイプのクレンジングだと乾燥しやすい」と悩んでいる方、ぜひ正しいクレンジング方法をお試しくださいね!

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