Mag by CUÒRE 肌にも髪にも、女性のすべてを美しく。
化粧品メーカー【クオレ】による
トータルビューティWEBマガジン。

【よく検索されているキーワード】
しみ
しわ
頭皮
乾燥
ホワイトニング
アイメイク
炭酸
美容室専売品
1DAYTATTOO

髪に優しいノンシリコンシャンプーの選び方。

ヘアケア

なんとなく「髪に良い」「自然派」と思われがちなノンシリコンシャンプーですが、実はシリコンフリーなら何でも良いわけではありません。シリコン(シリコーン)の有無以外にも、チェックすべきことがあります。「髪に優しいノンシリコンシャンプー」の見極め方についてご紹介します。

目次

シャンプーに含まれるシリコーンとは?

ノンシリコンシャンプーは、その呼び名の通り「シリコーンを含まないシャンプー」のこと。正しくは「シリコン」ではなく「シリコーン」と表記します。そもそもシリコーンとは何か知っていますか?

シャンプーに含まれるシリコーンは、ひとことで言うとケイ素を中心とした人工化合物のコーティング剤のこと。商品の全成分表示に、「ジメチコン」、「シクロメチコン」、「シロキシ」、「メチコン」などと表記されています。シリコーンは人体に影響が少なく、シャンプー以外にもトリートメントやワックスなどのヘアケア製品、日焼け止めやファンデーションなどの化粧品にも配合されています。
シリコーンがキューティクルに付着して髪をコーティングすることで、指触りがなめらかになり、髪にツヤが出ます。髪を摩擦から守ったり広がりを抑えたりするので、シャンプー後に髪が扱いやすくなります。

そんなメリットも多いシリコーン配合のシャンプーがあるのに、どうして今「ノンシリコンシャンプー」が注目されているのでしょう?

シリコンフリーですっぴん髪に

シリコーンはコーティング剤なので髪表面にしか働きません。シリコーン配合シャンプーを使うと髪質が改善したように感じますが、残念ながらそれは一過性のものです。

そこで、「ダメージケアをしたり思いのままにヘアスタイルを楽しんだり、髪本来の美しさへと導くためにはシリコーンを配合しない方が良いのではないか」という考えのもとに生まれたのが「ノンシリコンシャンプー」というわけなのです。

「ノンシリコンなら髪に良い」わけではない

一般的にノンシリコンシャンプーの洗い上がりはサッパリとして、髪が根元から立ち上がるので、シリコンシャンプーでは髪がペタンコになるという方には特に向いています。髪がすっぴん状態になるため、自然派志向の人に多く愛用されています。
ただし、ノンシリコンは髪本来の美しさへと導く要因のひとつでしかありません。

私たちクオレは、髪をすっぴんに洗い上げるスキンケア発想のヘアケアを提案しています。そしてすこやかな頭皮と美しい髪を育むために、シャンプーをはじめとした一部ヘアケアアイテムをノンシリコン処方にしています。しかし、髪本来の美しさへと導くためには、頭皮や髪の状態に合わせて基材(洗浄成分である界面活性剤)を厳選する必要があります。クオレはスキンケア発想の企業として、髪の主成分であるアミノ酸を中心とした洗浄成分を推奨しています。

ノンシリコンシャンプーを使う際のポイントについて、詳しくはこちらの記事をどうぞ。



シャンプーは洗浄成分で見極めよう

シャンプーは、配合される洗浄成分によって、大きく「せっけん系」「高級アルコール系」「アミノ酸系」「PPT(ポリペプチド)系」の4つに分類できます。

① せっけん系

全成分表示に「せっけん素地」、「脂肪酸ナトリウム」、「脂肪酸カリウム」と書かれているもの。
(例:ステアリン酸Na、パルミチン酸Kなど)

② 高級アルコール系

全成分表示に「~硫酸」と書かれているもの。
(例:ラウレス硫酸Na、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸TEAなど)

①のせっけん系と②の高級アルコール系は、洗浄力が高く脱脂力が強い成分が多いです。頭皮に必要な皮脂まで落としてしまうため、乾燥によるダメージやフケや頭皮のかゆみを引き起こす可能性があります。また、ハイダメージヘアやブリーチをした髪はすでにキューティクルが傷ついているため、脱脂力の高いシャンプーで洗うとさらにダメージが進んだり髪が絡まったりすることもあります。

③ アミノ酸系

全成分表示に「~グルタミン酸」「~アラニン」「~グリシン」と書かれているもの。
(例:ココイルグルタミン酸TEA、ラウロイルメチルアラニンNaなど)

④ PPT(ポリペプチド)系

全成分表示に「~加水分解ケラチン」「~加水分解コラーゲン」「~加水分解シルク」と書かれているもの。
(例:ココイル加水分解ケラチンK、ラウロイル加水分解シルクなど)

一方、③のアミノ酸系と④のPPT系は洗浄力こそ控えめですが、髪の主成分であるケラチンタンパク質と似た成分で洗うため、髪や頭皮に負担をかけにくいです。特に低分子化した加水分解PPTは髪になじみやすいので、髪内部に入り込んでダメージケアも見込めます。髪や頭皮のことを考えるならまずPPT系シャンプー、次にアミノ酸系シャンプーがお勧めです。

PPT系シャンプーのデメリットをあえて上げるなら、PPTは原価コストが高いため商品価格が高くなってしまうこと。逆に言えば、商品価格帯を参考にして「髪に良いシャンプー」を探すこともできます。高価と思われがちな美容室専売のシャンプーは「髪のプロ(美容師さん)にも認めてもらえるように、本当に髪に良いシャンプーを」とPPTやアミノ酸を多く含有しているので、その結果として価格が高くなっていると言えるのです。

クオレの美容室専売ヘアケアブランド「AXI」ではPPT系シャンプーの他に、頭皮や髪の状態にあわせてアミノ酸系シャンプーも取り扱っています。
※商品アイテムによって配合するPPTやアミノ酸の種類は異なります。

選ぶなら「PPT系×ノンシリコン」シャンプー

ノンシリコンシャンプーの中には「ノンシリコン」という謳い文句ばかりが前面に出ていて、肝心な基材には刺激が強い成分を使っているものもあります。そのため残念ながら「ノンシリコンなら髪に良い」とは一概には言えないのです。
つまり、「髪に優しいノンシリコンシャンプー」を見極めるなら、全成分表示をしっかりチェックして、頭皮にも髪にも優しい洗浄成分を選択するのがベターです。

現状では、少しでもアミノ酸を含有していればアミノ酸系シャンプーと表記できてしまいます。そこで、見極めのポイントとなるのは全成分表記内の順位。1%以上含まれる成分は配合量が多いものから順に表記されていますので、成分表をチェックしてください。

「ノンシリコン」だけではなく洗浄成分もチェックして、自分の髪質や状態に合ったシャンプーを選びましょう。わからないときには美容師さんに相談してみてくださいね。

Related posts この記事もあわせてチェック

next